65才からのマイライフ

~小さな楽しみを積み重ねて~

減らすこと

みそ汁の味に迷子になってました。

 

出汁の旨味を感じないのです。

味噌の加減もわからない。

 

レシピに頼って正確に計量してみても、

おいしいと思える量が決まらない。

 

煮物ならわかるのですが、みそ汁だけわからないのです。

一年前に体調を崩したのがきっかけだったと思います。

 

それまで使っていただしの素ではなんか物足りず。

煮干しに戻してみたけど、イマイチわからない。

 

だしの素の種類を変えてみたり、味の素を足してみたり、

具材をあれこれ変えてみたり、逆にシンプルにしてみたり。

 

どうやっても、どうにも迷子状態から抜け出せない。

一年経っても、相変わらず薄かったり濃かったりの繰り返し。

ついに、おいしいと感じることもなく、完全に味迷子でした。

 

最近、稲垣えみ子さんの本「家事か地獄か」を読みました。

干し野菜の旨味がすごい!と書いてあったのですが、

確かに椎茸も大根も乾物には独特の旨味がある。

 

早速試してみたくなりました。

 

出汁を取るのは、

煮干し

昆布(だし昆布は高いので、刻み昆布)

切干し大根

 

f:id:plum102:20240402175041j:image

 

これを一晩水に浸けておきました。

 

翌朝火にかけて少し煮出して、

具材を入れて煮て、

味噌は目分量で溶かします。

少し薄いかなというくらいで。

 

もうずっとそうしていますが、

食事のときは、テレビはもちろんラジオも何もつけません。

ただ、ごはんやおかずを味わうことに集中します。

 

 

さて、シンプルな出汁を取ってつくったみそ汁ですが、

目を瞑って一口すすってみると、

 

 

あ、おいしい・・・

ちゃんと味噌の味がする

出汁はほんのり、でもこれがいい!

 

 

やっとわかったのです。

だしをあれこれ加え「過ぎて」いたことに!

 

だしの素なんて、これでもかと追加してたので、

もう全部かつおの味で、具材の味もわからなくなってました。

 

そういえば、

お総菜のタケノコの煮物も、フキの煮物も、

目を瞑って食べたら、味の違いがわからない。

素材の味がなくて、どちらも鰹節の味なのです。

 

鰹節は最高の出汁ですが、

最高過ぎて、他の素材が負けてしまう。

そのくらい、最高で最強なのでした。

 

足りない、まだ足りないと思って、何かしら足してた。

この足し算が間違ってたのです。

 

正解は、引き算だった。

足すのではなく、引くのが正解だったとは。

 

 

みそ汁の中の切干し大根は、

あたりまえだけど、ちゃんと細切り大根に戻ってました。

 

 

おわり

 

 

衝撃と新たな自覚

65才の誕生日を過ぎてしばらく経った日、簡易書留が届きました。見ると、介護保険課の文字。見慣れたピンク色のそれは、なんと自分宛て。え…


封を開けて出てきたのは、紛れもなく私名義の介護保険証。知らなかったのです。介護保険証が届く節目であることを。


WHOの基準で65才以上は老年のカテゴリーに入る、というのを何かで目にしたばかり。ああ、そういうことなんだ。ずっと「する」側にいた私が、ついに「される」側に区分けされたんだ。


これ、かなりの衝撃で。


となれば、うかうかしてはいられない。このまま「自分で自分の世話をする」側に居続けるためには、方針転換しなければいけないなと、リアルに自覚した瞬間でした。


これまでのやり方をラクな方に変えていく。ラクにするためには、生活自体をシンプルなものに変えていく。

 

ここでは、日々トライアンドエラーを繰り返しながら、自分にとって居心地のいい暮らしを模索する日々を、あるがままに記していこうと思います。

 

 

f:id:plum102:20240320211831j:image

おやつにだんごを作りました。餅のような白玉粉だんごは柔らか過ぎてもはやアブナイ。次からはだんご粉にします。