65才からのマイライフ

~小さな楽しみを積み重ねて~

減らすこと

みそ汁の味に迷子になってました。

 

出汁の旨味を感じないのです。

味噌の加減もわからない。

 

レシピに頼って正確に計量してみても、

おいしいと思える量が決まらない。

 

煮物ならわかるのですが、みそ汁だけわからないのです。

一年前に体調を崩したのがきっかけだったと思います。

 

それまで使っていただしの素ではなんか物足りず。

煮干しに戻してみたけど、イマイチわからない。

 

だしの素の種類を変えてみたり、味の素を足してみたり、

具材をあれこれ変えてみたり、逆にシンプルにしてみたり。

 

どうやっても、どうにも迷子状態から抜け出せない。

一年経っても、相変わらず薄かったり濃かったりの繰り返し。

ついに、おいしいと感じることもなく、完全に味迷子でした。

 

最近、稲垣えみ子さんの本「家事か地獄か」を読みました。

干し野菜の旨味がすごい!と書いてあったのですが、

確かに椎茸も大根も乾物には独特の旨味がある。

 

早速試してみたくなりました。

 

出汁を取るのは、

煮干し

昆布(だし昆布は高いので、刻み昆布)

切干し大根

 

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これを一晩水に浸けておきました。

 

翌朝火にかけて少し煮出して、

具材を入れて煮て、

味噌は目分量で溶かします。

少し薄いかなというくらいで。

 

もうずっとそうしていますが、

食事のときは、テレビはもちろんラジオも何もつけません。

ただ、ごはんやおかずを味わうことに集中します。

 

 

さて、シンプルな出汁を取ってつくったみそ汁ですが、

目を瞑って一口すすってみると、

 

 

あ、おいしい・・・

ちゃんと味噌の味がする

出汁はほんのり、でもこれがいい!

 

 

やっとわかったのです。

だしをあれこれ加え「過ぎて」いたことに!

 

だしの素なんて、これでもかと追加してたので、

もう全部かつおの味で、具材の味もわからなくなってました。

 

そういえば、

お総菜のタケノコの煮物も、フキの煮物も、

目を瞑って食べたら、味の違いがわからない。

素材の味がなくて、どちらも鰹節の味なのです。

 

鰹節は最高の出汁ですが、

最高過ぎて、他の素材が負けてしまう。

そのくらい、最高で最強なのでした。

 

足りない、まだ足りないと思って、何かしら足してた。

この足し算が間違ってたのです。

 

正解は、引き算だった。

足すのではなく、引くのが正解だったとは。

 

 

みそ汁の中の切干し大根は、

あたりまえだけど、ちゃんと細切り大根に戻ってました。

 

 

おわり